ほんとに Groovy でいいの?

櫻庭祐一さんの JavaOne レポートによると、Groovy が JDK/JRE に入る予定らしい。
これって、どうなんだろう。Java 開発メンバーが作ったという売り文句があるから、ひいきされているんじゃないのか、という感じがして、なんだかもやもやする。
Groovy 自体は、その目的としているところを達成できそうな言語ではあるし、個人的には Rubyイテレータっぽいのが導入されているあたりが嬉しい。が、「Pnuts じゃなくて Groovy を選ぶ理由」って、客観的なものなんだろうか。
Groovy の特徴とされている点の一部は、Pnuts が既に達成している。Java クラスライブラリの利用とか、バイトコードへのコンパイルとか、記述の簡易さとか。Groovy が評価される点としては、Java の文法に近いところとか、拡張がしやすい点が挙げられると思うが、これって言ってみれば「Pnuts と BeanShell の間で (開発者にとって) 気持ちのいい点を探し、(開発者にとって) 足りないものを足した」というレベルであって、「今までなかった新しいもの」ではないと思っている。
だとすると、その部分のバランス感覚や +α した部分が、JDK/JRE 標準するにふさわしい完成度をもたらした、だから OK、という理屈しかないと思うが、その部分の客観性が、ちょっと疑わしいような。
……というか、Groovy の文法があんまり気に入らなかっただけなんですけどね。なんか、この種の言語にありがちなアドホックさを感じて。これが標準になるのは、僕としてはいやだなぁと。