また変わる Java プラットフォームの名前

Sun のマーケティング担当 (?) は、気まぐれすぎると思う。

今後リリースされるバージョンでは、これまでの「Java 2 Platform」という名称から"2"を取り除いて「Java Platform」が正式名称となる。同時に、バージョン番号に付けられていた".0"も取り除くという。したがって Standard Editionの次期バージョンであるMustangは「Java Platform, Standard Edition 6 (Java SE 6)」、その次のDolphinは「Java Platform, Standard Edition 7 (Java SE 7)」となる。ただし、Tigerについてはすでにリリース済みのため J2SE 5.0のまま残る。Enterprise Editionに関してはこれからのリリースなので「Java Platform, Enterprise Edition 5 (Java EE 5)」、そしてMicro Editionはバージョン番号を取り除いた「Java Platform, Micro Edition (Java ME)」としてリリースされる。

MYCOM PC WEB - JavaOneに見るJava EE 5 - Persistence APIがEJBから独立

またかよ! いったい何回遊べば気が済むのだろうか。

JavaJava 2、JDK/JRE→J2SDK/J2RE

Java 1.1.x 時代、あまりにバージョンアップが早すぎるという苦情が開発者から寄せられていた。で、今後はペースを落としますよ、という宣言とともに登場した Java 1.2 は、リリース直後に突然 Java 2 (のバージョン 1.2) に改名。それまで使われていた JDK/JRE というソフトウェア名称も、J2SDK/J2RE に変更された (ただし、リリースしてしまっていたので、デフォルトのインストール先ディレクトリ名には "jdk" が含まれていた)。

INTERNET Watch - 「JDK 1.2」正式版リリース
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/981207/jdk12.htm
INTERNET Watch - JDK 1.2改め「Java 2」 条件付きでソースコード公開
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/981209/java2.htm

インストール先を変更

確か、1.2 の途中か、1.3 からだと思ったけど、J2SDK のインストール先ディレクトリ名にも "j2sdk" という名前が使われるようになった。

バージョン番号すっとばしと JDK/JRE の復活

昨年の JavaOne で、1.5 が発表された際、バージョン番号を 5.0 にすることが正式発表された (ただし内部的には 1.5 として扱われている)。つまり、Java 2 のバージョン 5.0 になると。おまけに、J2SDK/J2RE という呼び方をやめて、JDK/JRE へ戻ることに。

そして "Java 2" もさよなら

冒頭で引用した記事によれば、"Java 2 SE 6.0" が "Java SE 6" になるのだという。正直、何がやりたいのかよくわからない。Java 2 SE 5 がしばしば "Java 5" と呼ばれていることが影響してるんだろうか。
あと、バージョン番号が進んでないからだと思うけど、ME だけバージョン番号違うってのは、やめたほうがいいと思うんだけどな。興味ないんだろうか。

そして伝説へ……

おそらく今後も Java 関連の名称はしばしば変わっていくんだと思う。Java SE 6 はそういう名前でリリースされるのかもしれないが、「小数点ははずすって言ってたのに結局登場する 6.1」とか普通にありそう。Java SE 7 は、リリースまで時間があるので、余裕で変わりそう。微妙に入れ替えて Java 7 SE とか。
ていうか、よく考えると Sun って名前変えるの好きだよね。「名前変更で売り上げアップ」教の信奉者でもいるんだろうか。ここまで名前をいじり倒しても、誰の得にもならないような気がするんだけどなぁ。
いっそネタに走ってくれないもんだろうか。