さようならジー・モード

ガンホージー・モード筆頭株主に オンラインゲームを共同展開
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0507/21/news047.html
「No.1ゲームポータルを目指す」――ガンホージー・モードの新会社
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/0507/25/news072.html

ジー・モードといえば、携帯アプリで各キャリア向けに多数のゲームを提供してきたことで知られている。au (たぶん Vodafone も) では従量課金を中心としており、値段と内容がマッチしている (ことが多い) ためにしばしば良評価を得てきたと思う。
一方、ガンホーといえば、RO などの MMORPG で売っている会社で、しばしば運営姿勢の悪さが指摘されている。BOT を放置しているとか、スタッフがゲームデータをネタにして会員をナンパしているとか、「ひどい運営姿勢でもあの会社だからしょうがない、とユーザに思わせたら勝ち」と言っているとか……僕はガンホーの利用者ではないので実態はしらないけれど、「ネットゲームなのだから継続して課金できることが重要なのだ」という認識ではいるだろう。
で、ガンホージー・モードの筆頭株主になる以上、ジー・モードにもそれなりに同様の姿勢を要求する可能性は高いと思う。最近のジー・モード製ゲームには時間のかかるゲームが増えている傾向を考えると、ジー・モードがそれに従う可能性も高いと思う。
そうなった時の姿として僕が予想するのは、現在のスクウェア・エニックスに近い状態だ。月額課金などのモデルでは、「新アプリ登場! ただし当初は一機種だけ! 残りの機種は対応できた機種からお知らせします!」という告知だけで収入を上げることができる。「定期的に新エピソード配信! なお、次回配信は 3 ヶ月後です!」も同様だ。スクウェア・エニックスの携帯向けサービスではこの種類のトリックが最大限に活用されている。
僕自身がジー・モードで好感を持っていたのは、携帯向けの小ぶりなアプリでありながら、うまくまとめられており、気軽にかつそれなりのボリュームを楽しめるものだ。プレイした中で例を挙げると、

といったあたり。一方で、最近リリースされた自称大作の

  • 侍霊 弐
  • フライハイト・クラウディア

あたりの RPG については、コンシューマ RPG を意識したと思われる "電波" なシナリオや、とにかく時間をかけさせるための要素が盛り込まれていたりというあたりが気になっていて、ジー・モードの製作姿勢が変わってきたなぁと、訳知り顔で眉をひそめていた。
ガンホーと提携することで、面白いゲームが出る可能性はもちろんあるが、僕個人の受け取り方に限って予想すれば、今後は嫌な点が鼻につくようになっていくだろうな、と思う。