0.5 Beta の次は 0.5.1 になったらしい。0.5 からの変更点は
- 悪意のあるユーザスクリプトが chrome 権限を取得できてしまう脆弱性の修正
- Linux 環境でも GUI からユーザスクリプトを編集できるようになり、Unicode ハンドリングをちょっと改善
- 他にも Unicode ハンドリングを改善
一見「ふーん」だけど、0.3.5 からアップデートすると、大きな変更点がある。それは、ユーザスクリプトに日本語を書いても文字化けしなくなったのだ。
上記の変更点のうち 3 つめは、「ユーザスクリプトに UTF-8 範囲外のコードが含まれていると、インストールに失敗する」という現象を修正したもの。
- Bug 11123 - non-UTF-8 characters cause script to fail
- http://mozdev.org/bugs/show_bug.cgi?id=11123
このページの開発者さんコメントを読むと、Greasemonkey での Unicode ハンドリングの歴史が書かれている。
- 0.3.x の頃
- 内部的にはバイト列として扱っていた。このため、ASCII 系統の文字は UTF-8 じゃなくても読めていたかわりに、マルチバイトの文字は正しく読めなかった。
- 0.4 (α版)
- UTF-8 固定で読むように変更した。これで、マルチバイトの文字もちゃんと読めるようになった。
- 0.5 (β版)
- 0.4 での修正が世に出る。すると、インストールできなくなるユーザスクリプトが続出。
- 0.5.1
- 文字コードの自動判別を試みるように変更。読めなかった場合は 0.3.x 時代と同様にバイト列として読み込むようにした。
つまり、「文字化けしなくなったらイイナ!」(by id:tapot さん) が、やっと現実になったわけです。
というわけで、0.3.5 で文字化けに泣いていた人や、0.5 Beta でインストールできなくて投げていた人は、0.5.1 を試してみるとよさそう。