CVS などのツールが使えない状況で複数人開発を行う場合、共有フォルダが使われることは少なくない。で、その内容を各人がローカルにコピーしてから作業を開始するわけだけど、これは典型的な「二重管理」の状態だ。いかに漏れなく同期を行うかが問題になる。
そんな場合に役立つソフトウェアとして、「同期化」とか「ミラーリング」とか呼ばれる機能を持つものがあるが、上記のような状況だと、さらに「差分を確認しながら同期化を実行できること」という条件が加わる。「ボタンを押せば一発で同期化できます」というタイプのツールもあるが、やはりその前に一段階あってほしい。
作者はももたろさん。ディレクトリを 2 つ指定すれば、タイムスタンプの一致しないファイルを探してくれる。で、確認してから「処理実行」すれば、同期化完了となる。
この DirDiff には、元になったソフトがある。
こちらの作者は DSS さん。DirDiff の画面構成や操作方法は、DSync から引き継がれている。
ただし、DirDiff では、上で書いたような状況を意識して作成されていて、
- 一覧を表示せずに同期化するボタンが削除されているので、操作ミスが起きにくい。
- 画面上の用語が、上記のような状況に合わせたものになっているので、わかりやすい。
- 「わざと古いファイルで新しいファイルを上書きする」ように、同期化処理を変更することができる。ソースの修正みたいな場面だと、時々必要になるんですこれ。
- ソースが公開されているので、自分の状況に合わせてカスタマイズ可能。例えば、「処理内容をログに残してほしい」などの要件に応じることができる。
といった点が、異なっている。