Eclipse の "Alt (前面)" って何?

Eclipse のメニューを見ると、例えば [ファイル]→[新規] のショートカットは、次のように書かれている。

Alt (前面)+Shift+N

この「前面」ってなんだろうと思っていたのだが、調べたらあっさりわかった。


古い IBM PC のキーボードでは、Alt キーが「前面キー」と表記されていたらしい。これは、Alt を押しながら別のキーを押すと、その前面に刻印された文字が入力されますよ、という意味。

Wikipedia - 修飾キー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%AE%E9%A3%BE%E3%82%AD%E3%83%BC

例えば、Alt を押しながら Pause キーを押すと、その前面に刻印されている Break キーとして機能する。どういうわけか、Alt+Pause ではなく Alt+Break と表記するのが一般的なようだ。
手元の 109 キーボードだと、前面に刻印されているのは次の 4 つのキー。

漢字
「半角/全角」キーの前面。以前の Windows では、Alt+漢字 で IME が起動していた。現在の Windows では Alt を押さないでも (「半角/全角」キーだけで) IME が起動する。
ローマ字
「カタカナ/ひらがな」キーの前面。日本語入力時に、ローマ字入力とカナ入力を切り替えるのに使う。
Sys Rq
Print Screen キーの前面。IBM 汎用機で使われていた、緊急用の入力キーらしい。現在でも、Linux ではサポートされていて、例えば Alt+SysRq+b で再起動をかけることができる (設定を有効にする必要あり)。Windows では「アクティブウィンドウのスクリーンショット」というまったく異なる役割が与えられている。
Break
Pause キーの前面。実行中のプログラムを停止するためのキーらしい。現在では、CUI なら Ctrl+Break、GUI なら Esc で止めることが多いような気がする。

こうしてみると、どれも歴史を感じさせるなぁ。
ちなみに、やはり使い方のよくわからない割りにランプまで付いてる Scroll Lock キーも、現在では使われていないようだ