Sun は Java のブラウザ向けエディションを作るべき

Java アプレット黒歴史のようになって久しい。ポテンシャルとしては AjaxFlash もメじゃないはずなのに、今ではなにかしら限定された状況下でしか利用されていない。
その原因は、Java Plugin 自体のダメさにある! というわけで、Java 2 SE じゃなくて、もっとブラウザ向きのエディションを作るべき、という提案が下記の blog 記事に書かれている。

Ethan Nicholas's Blog - Java 2 Browser Edition
http://weblogs.java.net/blog/enicholas/archive/2006/04/java_2_browser.html

同じようなこと考えてたので「同意」ボタンがあれば押しまくりたいくらいだ。以下、この記事の要約。

問題点

ブラウザベースで使えるテクノロジーとしては AjaxFlex に劣っていないはずの Java だが、実際にはとてもじゃないが使えない。主な理由は以下 4 点。

大きすぎる
プラグインが 7MB もある。
遅すぎる
実行速度では優れているが、起動時の重さがひどい。以前より改善されているとはいえ、初回起動に 30 秒かかったりする。
インストールやアップグレードが難しすぎる
Flash の場合と比べれば一目瞭然。
信頼性がなさすぎる
FlashJavaScript がなぜか動かない、というコンピュータはまずないが、Java アプレットがなぜか起動せず、再インストールしてもダメ、ということがままある。

解決策

どんな経験が提供できるかという面では、JavaFlash にだって劣るわけじゃない。こんな改善がなされれば、今からでも巻き返すには遅くないはずだ。

ダウンロード容量を 1MB に
どんなにうまく圧縮しても 1MB にはならないだろうが、必要性の低い機能 (JNDI とか) を削れば劇的に減らせるはず。削った機能を必要とするアプリケーションを実行しようとしたら、その時点で自動的にダウンロードしてくれればいい。VM だってやたら高性能じゃなくても、Flash より速い程度でいい。
すぐ起動するように
サーバアプリじゃあるまいし、ユーザは辛抱強く待ってなんかくれない。Flash よりちょっと遅いかなくらいの時間で起動すべし。
インストーラをまともに
Flash と同じくらいさくっとインストールできないとダメ。アップグレードも、新バージョンが必要なアプリを実行しようとしたらユーザに通知して、後はさくっとインストールしてアプリ起動までやってくれる、って感じで。
信頼性をアップ
作ったアプリが使えなかったユーザとは、つまり逃したお客さんということ。なにがなんでも信頼性を確保すべし。