できる! フィッシング詐欺

月末になると財布の中身が寂しくありませんか? そんなあなたに、手軽にできるフィッシング詐欺のチャンスが到来です!
フィッシング詐欺で使える手口のひとつに、「フィッシングサイトの URL を記載したメールを、不特定多数に送りつける」というものがあります。銀行サイトからのお知らせを装って「アカウント情報を確認するために、こちらのサイトへ」等と誘導するのが有名ですね。しかし、最近ではこの手口も広まってしまい、成功率が下がっていたのも事実。本物の企業から「当社からはそのようなメールを送ることはありません」なんてお知らせが出ちゃったり、うまく URL を偽装しないとすぐバレてしまうため、気軽にフィッシング詐欺ができなかった人も多いのでは?
そこで注目して頂きたいのが、こちらのニュース。

総務省は2日、インターネットの情報セキュリティー対策の重要性を訴える電子メールを、主要なネット接続サービスの利用者最大2000万人に対して、9日に一斉送信すると発表した。(略) メールを受信した利用者は、記載されているホームページアドレスに接続すると、竹中平蔵総務相が「ソフトウエアの更新」「ウイルス対策ソフトウエアの導入」などの基本原則を守るよう訴える映像が配信される。(略)

Yahoo! ニュース - 最大2千万人に一斉メール 総務省がネット安全対策で

総務省からのメールが、主要プロバイダのユーザに対して無差別に送りつけられるというのです。これによって、パソコン初心者の方々に「政府からセキュリティ関連のお知らせがメールでくることがある」という認識が広がるのです。しかも、皆さんが主要プロバイダに加入していれば、実際のメールが簡単に手に入ります。これを使ってフィッシング詐欺をする手順は、こんなに簡単!

  1. 9 日のメールを受信したら、内容を保存しておきましょう。タイトル、差出人、メール本文を取っておけばいいでしょう。
  2. フィッシングサイトを用意します。できれば、総務省が設置したサイトのように見えるのがいいでしょう。「総務省ではセキュリティ保護サービスを提供しています。クレジットカード情報を入力すると有効になります」など、創意工夫をこらすのがポイント!
  3. 保存しておいた 9 日のメールを書き換えて、不特定多数に送信します。接続先の URL はもちろん、タイトルや本文もそれらしく書き換えると成功率アップ!

さぁ、あなたも今から準備しておきましょう。フィッシング詐欺でウハウハ生活、もうすぐそこまできています!