無償で使える Delphi for Win32 が来月登場

Borland の開発言語&環境、Delphi が、再び無償で使えるようになるらしい。

www.turboexplorer.com
http://www.turboexplorer.com/
ITmedia - Borland、Turboツールを復活
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0608/08/news056.html

ITmedia の記事によると、Turbo ブランドを復活させて、Turbo Delphi for Win32 を含む 4 製品が登場するらしい。各製品には有料の Professional 版の他、無償の Explorer 版が用意される。いずれも、ライブラリとしては従来どおり VCL を使用し、Borland 製のコンポーネントが最初からある程度付属している。Win32 ネイティブアプリケーションを作れる高級言語が少なくなっていることを考えると、Delphi が最も優れた解決策、という場面もあるかもしれない。たとえば、D 言語ユーザの中には、Delphi に移行する人も出てくるんじゃないだろうか。
ただし、Explorer 版ではサードパーティコンポーネントが使えないらしい。以前の Delphi 人気は、優秀なサードパーティコンポーネントが多かったから、というのも理由のひとつだった。たとえば、高機能エディタコンポーネントの TEditor を利用して、様々なテキストエディタが製作された。また、現時点では日本語版が用意されるかは不明だし、Professional の値段が「500 ドル以下」と告知されていて、今から Delphi に「戻る」べきか、という考え方をすると、ちょっと割高感もある。
気になる公開時期は、公式サイトのトップページでカウントダウンされている。9 月 5 日くらいか。どこまで使えるかは触ってみないとわからないが、今のところは期待して待つことにしたい。

[2006-08-09 追記] 実際に開発に携わられている方々の blog。

hiwamotoの日記
http://hiwamoto.blogspot.com/
Allegro Barbaro
http://blogs.itmedia.co.jp/barbaro/