Windows で簡単に exe を作れるプログラミング環境……のタマゴを試してみた。
「何ですか?」「知らないんです」
xCross は、haXe/NekoVM で作ったアプリを実行可能形式にするツールとライブラリ。
実は Windows 用の exe だけじゃなくて、Linux と Mac のバイナリも一緒に作ってくれるらしい。
以下は、Windows で試してみたメモ。
「インストールするにゃー」「わかったにゃー」
NekoVM 入れましょう。"Windows binaries" を選んで zip を展開だコラー。
- download [NekoVM]
- http://nekovm.org/download
パスを通したら、次に haXe 入れましょう。インストーラを使ってもいいし、"haXe 1.16 for Windows" とか書いてあるのを選べば zip 形式でも入手できる。zip の方は、展開したら中にある haxesetup を実行だコラー。
- download [haXe.org]
- http://haxe.org/download
ちなみに、haxesetup を実行すると、ユーザ環境変数に HAXEPATH、NEKO_INSTPATH が追加され、PATH が通されるみたい。
んで、いよいよ xCross のインストールです。展開した haXe の中に haxelib というツールがあるので、ネットにつながる環境なら、コマンドプロンプトから次のコマンドを実行するだけでいい。
haxelib install xcross
プロキシ使ってる環境だとつながらなかったりするので、そんな場合は、Web ブラウザで http://lib.haxe.org/files/ に行き、xcross-x,xx.zip ってのの最新を取ってくる。んで、以下のコマンドを実行すれば OK だコラー。
haxelib test xcross-x,xx.zip
「おいすー^^」「あ、サンプルたんインしたお!」
いまの時点だと、解説ページがこれしかない。
- xCross Help
- http://code.google.com/p/xcross/wiki/help
ここに書いてある通り、こんな感じのファイルを Test.hx って名前で作って、
class Test { static function main() { xcross.Api.message("はろー","はろーっていってるんすよ"); } }
コンパイルして、
haxe -neko test.n -lib xcross -main Test
これで NekoVM 用の中間コードが test.n にできるので、
haxelib run xcross test.n
とすると、バイナリができる。
ファイル名 | サイズ |
---|---|
Test-linux | 214,379 |
Test-osx | 323,468 |
Test-win.exe | 132,195 |
おお、ほんとに 3 つできた。しかも結構ちっちゃい。
Test-win.exe だけ試してみたけど、実行するとちゃんと日本語のメッセージダイアログが出た。
「効果は発動しなかった」「倒された……」
とりあえず今日はここまで。
xCross 自体には、メッセージダイアログと、処理状況を簡易表示するためのクラスくらいしか入っていない。
ただし haXe の標準 API が使えるから、ある程度の処理はできそう。ファイル読み書きとか。
- api [haXe.org]
- http://haxe.org/api/
import neko.Sys; import neko.FileSystem; import xcross.Winlog; // カレントディレクトリのファイルを順に処理してるふりをする class Test { static function main() { var w = new Winlog("Hello"); w.button = "Cancel"; w.enabled = false; Sys.sleep(0.5); w.logProgress("Initializing..."); Sys.sleep(0.5); w.log("done."); var files = FileSystem.readDirectory("."); for( f in files ) { w.log(f); Sys.sleep(0.5); } w.destroy(); } }