WoW: トライアルをやってみる

MMORPG の歴史には、転換点となったタイトルがいくつか存在する。例えば、いまの MMORPG のあり方を決定づけた 1997 年の Ultima Online (UO) は最も古いマイルストーンのひとつと言える。一方、最も新しいマイルストーンとしてしばしば言及されるのが、2004 年にリリースされた World of Warcraft (WoW) だ。
FF14βテストに参加するにあたり、今までなんとなく敬遠していた WoW を、ちょっとだけ試してみている。

トライアルは日本からも普通にプレイ可能に

ネット上の古い情報を見ると、「トライアル (お試しプレイ) は日本からだと弾かれるのでプロキシを通しましょう」という注意書きが見られるが、現在は公式サイト右上の "10 DAY FREE TRIAL" というバナーから普通にプレイできる。
今回は Mac OS X 版でプレイ。最初は 50MB 程度のクライアントをダウンロードするだけでプレイ開始できる。他の MMORPG では最初から 1GB オーバーのダウンロードが必要だったりするんだけど、「ちょっとやってみっか!」というテンションが下がらないうちに始められるのはありがたい。
気に入った場合はオンラインで決済して通常のアカウントに移行できるようだ (これについては試していないので、日本からできるか知らない)。

ぱっと見ではよさがわからない、かも?

WoW が評価が高いらしいというのは聞いたことがあって、わりとあちこちで「面白い」「洗練されている」という評判を目にしてもいたので、期待感バリバリで初ログインに挑んだんだけど、一見した感じでは「わりとふつう?」という印象を受けた。なんかこう、「ウヒョー! いまどきの MMORPG ってこんなシステムになってるのか! UI も今までとはぜんぜん違うんじゃー!!」的な驚きがあるのかと思ってたので。
もしかしたら、それまでのシステムで遊びにくさ・わかりにくさ・使いにくさの元になっていた部分を入念に取り除いて整理した、という方が実態に近いのかもしれない。
例えば、「このアイテムを 5 つ持ってきてくれ」というクエストを受けたとする。そのアイテムを手に入れるには、ある森にいるモンスターを倒さないといけない。この場合、FF11 ではほとんどの場合ノーヒントであるように思う。「どうすれば手に入るか考えるのが楽しいでしょう」あるいは「他のプレイヤーと情報交換して正解を見つけてください」という意図はわかるのだけど、難易度が高すぎる場合が多く、中には「確かにネット調べたら見つかったけど、これ書いた人はどうやってこの正解に辿りついたんだ」と言いたくなるようなクエストもある。結果、現在の FF11 では、ネットで手順を調べてその通りに操作してクエストをクリアする、という流れが一般的になってしまった。FF11 を例に挙げたけど、何年か前にいくつか MMORPG をつまみ食いした感じでは、他も五十歩百歩だった。
WoW の場合はどうかというと、どのあたりの敵を倒せばいいのかが常にマップ上で確認できる。現時点でアイテムがいくつ集まったかも表示されるので、基本的にはネットを見なくてもクリア可能な場合が多そうだ。アイテムを入手可能な場所のうち、現在位置に最も近い位置に印が表示されるほか、他にはどこで手に入るのかも容易に確認できる。……まぁ、今はまだレベル一桁だから簡単なのであって、もっと高レベルになれば難易度の高いクエストもあるんだろうけど。
たぶん、他にもゲームデザインとか UI 設計とかにそういう丁寧さ (日本の Web で一時期持て囃されていた言い方で言うと「おもてなしの精神」) が詰め込まれているよ、というのが WoW の人気の源泉なんだろう。最近はオフラインの RPG でもこの手の至れり尽くせり的なシステムをよく見るけど、それを MMORPG で他に先んじてきっちりやったのが WoW、ということかな。うーむ。
つまるところ、トライアルで 1 日遊んだくらいでは、まだあんまり実感ないです、ということなんだけど……。

iTunesQuickTime と連携可能

Mac 版では、ゲーム内から iTunes を操作して音楽を再生したり、プレイを録画して QuickTimeエンコードさせるための機能が用意されていた。これはちょっとびっくり。Windows 版だと Windows Media Player あたりと連携するんだろうか?
iTunes 連携の方は、再生・停止・スキップ・音量調節が可能で、ゲーム内の設定でキーバインドを自由に変更できた。
プレイを録画する方もキーバインドが変更可能なほか、録画終了後にすぐ圧縮 (エンコード) を始めるかどうかや、動画の形式 (H.264 など) や解像度を選択することができた。
試しに録画してみた。ついでに YouTube に上げたときにどうなるかも試してみることにする。プレイ自体は 1440x900 でやっていて、解像度を変えてみた。

640x400

まずは、デフォルト設定の 640x480 で録画した場合。プレイ自体が横長画面でやってるため、実際には 640x400 で録画されてました。地下要塞 Undercity に初めてやってきた Sardine さん。初めての都会にドキドキです。しかし画質的には「何やってるかよくわからない」感じですね。文字もほとんど読めない。

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1440x900

Undercity でクエストをすませて地上に戻った Sardine さん。太陽が気持ちいいですね。プレイ時の解像度と同じ 1440x900 で録画開始して、敵に突っ込もうとした瞬間、録画が強制停止に。どうやらうちの Mac のスペックではこの高解像度について行けなかった模様。それでもわずかに 3 秒分だけ動画が作られていた。ローカルで再生するとさすがにクッキリハッキリしてるんだけど、YouTube だと最大でも 720p になってしまう。エンコードしなおされていることもあって画像はかなりぼけている。720p を選んで全画面再生すれば文字は読めるかな。

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720x450

強制停止のショックを振り払い、縦横それぞれ 1/2 にして再挑戦。今度はさっくり敵を倒し、かっこよく録画できてるといいなと思いながら loot を確認すると空っぽでがっかりする Sardine さん。解像度で言うと最初のとほとんど変わらないわけで、やはり見づらい。これもローカルだともう少しいいんだけど。

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たぶん……

YouTube に上げる場合、YouTube 側に再エンコードされない解像度でプレイして、そのまま録画するのがいいんでしょうね。

プレイしていて楽しいか

今回は Undead の Warlock でプレイしている。レベル 2 で Summon Inp を覚えてさっそく召喚してみたら、インプの Chomat くんが現れて一緒に戦ってくれました。何て読むんだこの名前。「ちょwwwwまwwwww」? 日本版だと千代松とかになるのか? しかしかわいいからいいんです。時々くるっとバク宙してるし。Chomat かわいいよかわいいよ Chomat。
ただ、ソロでクエストを消化してるだけの今の段階で言うと、そんなに他の MMORPG と変わらない感じ。アイテム集めるために同じ敵と何回も戦ってると、毎回ほぼ同じ展開で同じ結果になるので、特筆するほど面白いという感じにはまだなっていない。たぶん、PvP とか raid に参加して、「みんなでお揃いのマント作ったぜイェーイ」みたいな段階になると、団体スポーツ的な面白さが出てきて、その段階でなら「他の MMORPGPvPraid より面白い!」って感じられるんだろう。