TouchDevelop: WP7 用アプリのサポート終了を告知

Microsoft の研究部門である Microsoft Research は、Windows Phone 7 用の TouchDevelop についてサポートを終了すると発表した。

TouchDevelop - Windows Phone 7 phase out
https://www.touchdevelop.com/wp7phaseout


TouchDevelop は、スマートフォンタブレットを念頭に置いて作られたアプリ開発環境。タッチパネルで快適にコーディングが行えるよう専用の言語とエディタが用意されており、公式サイトによればこれまでに 4 万 2 千本以上のアプリが TouchDevelop で開発・公開されている。
今回サポートが終了するのは Windows Phone 7 (WP7) 用のアプリ版 TouchDevelop。2013 年 10 月 31 日を過ぎるとオンラインサービスにアクセスできなくなり、自分の書いたコードをサーバ上にバックアップしたり、他の人が作ったアプリやライブラリを使うことができなくなる。すでにインストールしてある端末で開発を行うことは引き続き可能だが、今後は新規に IS12T を入手してもストアからダウンロードできなくなる見込み。
アプリ版 TouchDevelop は、後継 OS の Windows Phone 8 (WP8) 用アプリがすでにリリースされており、機能追加や不具合修正も積極的に行われているが、WP7 用アプリは 1 年ほど前から更新されていなかった。日本国内で販売された WP7 端末は au の IS12T のみ。同機種を WP8 にアップグレードすることはできず、現時点までに国内キャリアからは WP8 端末が発売されていないため、アプリ版 TouchDevelop は事実上日本から撤退した格好となる。
WP8 用アプリは今後もアップデートされる。また、2012 年 10 月に公開された Web アプリ版があり、PC や iOSAndroid 端末の Web ブラウザからは引き続き利用可能。なお、WP7 端末から Web アプリ版の TouchDevelop を利用することはできない。