Gmail アプリの「スワイプでアーカイブ」はいつ実装されたか

だいぶ前だけど、スマホアプリ版 "Inbox by Google" のスワイプでアーカイブできる機能について、義弟と話したことがあった。

義弟「スマホのメールアプリ、何使ってます?」
僕「Inbox 使ってる。受信したメールを、スワイプでさくさくアーカイブできるから」
義弟「それは Gmail のアプリでもできますよね」
僕「そうなんだけど、Inbox が出た頃は、Gmail ではできなかったよね」
義弟「いやいや、できましたよ」
僕「えー?」

僕は Inbox のスヌーズとかの機能は使っていないので、だとしたら Gmail アプリから移行する理由がない。

それで、もやもやした状態で話が終わったんだけど、 最近、Inbox が 2019 年に終了するというニュースを見たのをきっかけに、 ふと思い出して調べてみた。

時系列

Android 版の Gmail アプリが、スワイプでアーカイブできるようになったのが、2012 年 12 月。

Gmail 4.2.1では、……(中略)……メッセージリストにおいて、スワイプを使ってメッセージを素早くアーカイブまたは削除することが可能。 Android版「Gmail」アップデート、スワイプで素早くアーカイブ/削除 | マイナビニュース

これに対し、iOS 版の Gmail でもスワイプでアーカイブできるようになったのが、2016 年 11 月。

Gmailの新版は、Android版と同じ新デザインになり、これまでよりもレスポンスよく高速に動作する。……(中略)……メッセージリストでは、左右のスワイプでアーカイブまたは削除が可能。 https://news.mynavi.jp/article/20161108-a117/:title=iOS用「Gmail」アプリ、4年ぶりのオーバーホール、新デザインに | マイナビニュース

一方、Inbox は 2014 年 10 月に招待制でスタートした。

GoogleGmailアカウントで使う新メールアプリ「Inbox」を iOS / Android / Chrome向けにリリースしました。 Googleの新メールアプリ「Inbox」をさっそく使ってみました - GIGAZINE

一般公開されたのは、翌 2015 年 5 月。

Googleは28日、新しいメールアプリ「Inbox」を一般公開した。これまで招待制のテストとして希望ユーザーのみが利用できるかたちだったが、誰でも利用できるようになった。 Google、新しいメールアプリ「Inbox」を一般公開 -INTERNET Watch Watch

Inbox は、最初から Android 版と iOS 版の UI/UX が共通化されていた。

2014 年 10 月のスタート時に Google が公開したムービーにも、iOS 版でのスワイプでアーカイブしている様子が映っている (動画の 0:31 くらい)。

youtu.be

結論

おそらく、義弟は Android 版の Gmail を使っていたから、Inbox が登場しても違和感がなかった。

一方、メールを専ら iPhone で読んでいた僕は、iOS 版の Gmail と Inbox を比較していたから、Inbox でスワイプだけでアーカイブできるのを新鮮に感じたんだろう。