字幕見ながら吹き替えを聴く

※LINE BLOG に置いていた過去記事 (2016/11/17) を、同サービス終了のため引っ越し。

最初の 2 つの記事が NETFLIX での視聴記録になったので、ついでの NETFLIX 話。

外国語の映像を観るときに、僕は聞き取りがまったくできないけど、字幕と吹き替えという 2 つの手段がある。NETFLIX では字幕が (たぶん) 100%つけてあって、吹き替えはあったりなかったりする。字幕も吹き替えも、オン・オフを切り替えられる。

それで僕はというと、最初は字幕オン・吹き替えオフで観てたんだけど、「今ちょっと疲れてるから、気楽に吹き替えで観よう」という時期と、「この作品は吹き替えがないから字幕をオンにしよう」という時期を通過した結果、今は字幕と吹き替えを両方オンにしている。しているというか、変えた設定を戻してないのでそのままになっている。

字幕と吹き替えの比較としてよく聞くことのは、 字幕だと俳優の演技を元のまま受け取れる。ただし字幕には字数制限があるので、内容が端折られていたり、ざっくり別の内容に置き換えられていたりすることもある 吹き替えだと比較的細かい内容も日本語で受け取れるのでわかりやすい。ただし声優の演技は俳優のそれとは別物 といったところ。

実際、字幕が短くまとめられていて、同じセリフでも吹き替えだと情報が単純に増えている、というパターンはそれなりにある。例えば、字幕が「悪いな」「いいのよ」だとして、吹き替えでは「いつもすまないな」「それは言わない約束でしょ」になっていて、2 人の関係性がより詳しくわかる、みたいな。

もっと露骨なのだと、吹き替えの方だけ相手の名前を呼んでいたりする。

……なんだけど、字幕読みつつ吹き替えを聞いていると、本当のところどっちがより正確に内容が翻訳されているのか、よくわからなくなってくる。字幕と吹き替えで、全然別の会話になっていたりするからだ。

中には、まったく逆の内容を喋っていることもある。「金を返せ」に対する返事が、字幕は「わかったよ」で吹き替えが「誰が返すもんか」になってる、みたいな。こういう場合、字幕の字数制限うんぬんを考えると吹き替えが正解になりそうだが、映像見るとそのまま素直にお金返してたりして、じゃあ字幕が合ってたのかな、となる。

書きながら思ったけど、英語字幕を見ればわかるんだろうか。今度試してみよう。

ちなみに、字幕と吹き替えが、ほとんどまったく同じということもある。最近観たのだと、『エクスパンス -巨獣めざめる-』の第 1 話冒頭がそうだった。こういうのは、たぶんなんか作業の都合で、どっちか先に作ってもう片方に流用したんじゃないかと思うけど、どうだろう。