ロスト・ボーイズ

※LINE BLOG に置いていた過去記事 (2017/06/26) を、同サービス終了のため引っ越し。

2017/06/25〜26、NETFLIX で視聴。

オーストラリアで製作された子供向けドラマで、原題は "NOWHERE BOYS"。

課外授業のオリエンテーリングで迷子になった、高校生男子 4 人。一晩野宿して、今日こそ帰ると意気込んでいたところに、突然謎の嵐が襲来。なんとか逃げて街まで戻ってみると、そこは自分たちが存在しない並行世界だった。

家族にも他人扱いされ、追い出されてしまった彼らは、サムの隠れ家に 4 人で住みながら、元の世界へ帰る方法を探すことになるが、世界の秩序を維持しようとする「修復の悪魔」が、彼らを抹殺すべく忍び寄って来る。彼らは悪魔の手を逃れ、無事に自分たちの世界へ帰ることができるのか……という話。

4 人のうち、フットボール部のジェイクとスケボー好きのサムは体育会系のいわゆる jock で、フェリックスはロックやってる、アンディは科学オタクの中国系といった具合でバラバラのメンバーだ。しかし、彼らの性格がそれぞれ土・風・水・火を象徴していることがわかり、四大元素の力を使って魔術で悪魔を撃退する術を手に入れる。最初は SF 作品かなと思って見始めたんだけど、魔術とか出てきて、主人公それぞれに属性が割り当てられたあたりで、僕もさすがにティーンエイジャー向けの番組だとわかった。

終盤、並行世界へ飛ばされた理由が判明する。フェリックスには、一緒に木登りしていた弟のオスカーが木から落ちてしまい、半身不随になったという過去があった。それを悔やんでいたオスカーは、魔術の力で弟の体を元に戻そうとして、失敗していたのだった。理由は深刻だし、それが原因でフェリックスと両親の間がギクシャクしている描写もあるんだけど、オスカー自身はフェリックスと変わらず仲がいいということと、並行世界側のオスカーは (フェリックスがいないので) 事故を経験せず元気な姿を見せること、そしてその並行世界版オスカーとフェリックスがまた仲よくなっていく描写があることで、話が深刻になりすぎないようになっていた。オスカーが基本的にいい子かつお兄ちゃん子なので、兄であるところの自分としては「オスカー=癒しキャラ」の認識です。

アンディの家族もなかなかよかった。4 人のうちアンディだけ、並行世界の家族に対して、自分が他人ではなく家族だということを長々と説得するシーンがある。それで信じてもらうところまでは行かなかったけど、ジェイクが食中毒になった時、アンディの求めに応じて、おばあちゃんが助けてくれたという事件があり、しかもその後有償でバイトまでさせてくれたりしていた。ストーリー的には最終話で彼らに会うこともなくアンディは元の世界に戻っちゃうんだけど、もしあのまま並行世界にいたとして、アンディの家族だけは、もしかしたら本当にアンディの言うことを信じてくれたかもしれない、という気がした。

ちなみに Wikipedia で本作についての記事をチラ見したところ、シーズン 3 まで製作されているそうで。続きも NETFLIX に出るのを期待したい。