なぜ FF11 は「荒れる」のか

掲示板で (もう何度目になるのかわからないけど) 問題提起がされていた。なぜジョブ批判が行われたり、「狩場は PT 優先」といった不文律 (の押し付け) ができあがっていたりするのか。
個人的には、プレイヤー間の利害衝突が多すぎるから、が最大の要因じゃないかと思う。
FF11 では、他プレイヤーとの間で、「資源の奪い合い」による利害衝突の起こる行動が多い。レベリングでは数の限られた敵モンスターをその場の全員が分け合わなければならないし、レアアイテムを入手するために NM と戦う場合も他のプレイヤーと同時には行えず、合成スキル上げのためにギルドに行けば入荷数に制限がある。いずれも、供給される資源がプレイヤーの数に関係なく一定であるため、不足した場合にプレイヤー間でいざこざが起きやすい。
対極の例として、大航海時代オンライン (GVO) のソロ冒険者を考えると、クエストの受託・達成は他人と競合しないし、ほとんどの場合は他人の行動に関係なくスキルや所持金を上げていくことができる。他人との衝突が起きるパターンはかなり限られている。別に他人がいくら儲けていようが、マイペースでプレイしてまったく問題がない。
そういえば、GVO で先日、ひとつ気になることがあった。ある合成スキルを上げている人がそのスキルの不遇さを (不当に) 強く主張した結果、そのスキルに対する (過剰な) 優遇パッチがあてられた (とされている。ほんとのところはよく知らないんだけど)。この事件に対する反響として、他の合成スキルを上げているプレイヤーを中心に、不満・批難の声が上がっていた。これは、GVO においても利害衝突が起これば荒れる、ということを示している。
とはいえ、MMORPG として見ると、単純に「GVO のソロ冒険者がベスト」ともいえない。他人との関わりの必要性が非常に少ないため、逆に「ソロ冒険者って、ネトゲである意味ないよね……」とぼやかれたりもしている。
衝突・競争だけがネットゲームの形ってことはないと思うので、各社ともポジティブな方向でネットゲームの面白さを提示していってほしいところだ。