行列ができるゲームイベント
TGS 2023 は、先週の木曜日から日曜日にかけて開催された。来場者は昨年が 14 万人弱、今年が 24 万人強ということでだいぶ盛り返したものの、コロナ禍前の TGS 2019 よりは 2 万人ほど足りなかったらしい。
とはいえ、11 時に京葉線海浜幕張駅についた時点で、すでに人で賑わっていた。会場に向かう途中で無償配布されていたエナジードリンクの ZONe をもらったりしながら、幕張メッセについてみると、すでに長蛇の列。
同行者と会話しながら、少しずつ列が進んでいったんだけど、途中でトイレに行きたくなってしまった。せっぱつまった感じではなかったけど、まだそこから 20~30 分は並びそうだったので、悔しいけどいったん列から離れた。近くにトイレはないため、駅の方へ戻り、途中のコンビニが入っているビルで借りた。
また行きたくならないように、おまじない程度だけど、コンビニで糖分の多い羊羹を買って食べた。再度幕張メッセに向かい、列に並んだ。この時点で 12 時。同行者はちょうどこの頃会場には入れたらしいので、待ち時間 40 分くらいだろうか。
並びなおした僕はというと、やっと会場に入れるまでに 1 時間 20 分を要した。なげえ!
初心者キラーのホールたち
少なく見積もっても十数年ぶりの幕張メッセは、マップを見ないと、あるいは見ても構造がわかりにくい。
会場に入ってすぐのホール (国際展示場 展示ホール 9~11) には物販やハードウェアなどのブースが並んでいたけど、有名なゲームソフトがほとんど見当たらない。それらは別の建物 (国際展示場 展示ホール 1~8) にあるんだけど、そこに行くには、入場してすぐの左右にあるエスカレーターに乗り、一度建物を出ないといけない。
今回は同行者が先にそちらへ行って、行き方をチャットで送ってくれていた。最初のホールを一周してから「ははぁ、あれはそういうことだったか」と気付けたけど、そうじゃなかったら理解するまでもっと時間がかかっていたかもしれない。
たぶんだけど、参加者が一気にソフトメーカーのブースに押し寄せないように、一回ホール 9~11 に入らせて、しばらく混乱させることで、ホール 1~8 への流入速度を抑えているんじゃないだろうか。
ホール 1~8 の建物に入っても、肝心のホールへの入り口も初心者にはなかなかわかりにくい。「再入場口」みたいな案内が貼られているので「通常の入場口は別にあるのか?」と思ったけど、そこに入ればよかった。と思えば、なんかドアがあるから入ろうとしたら「インフルエンサー専用」とか書かれていて、慌てて踵を返すことになったりした。
安西先生、試遊がしたいです
レベルファイブ
今回、僕が「これは見ておきたい」と思ったのは、年内発売が予定されているレベルファイブの「ファンタジーライフ i グルグルの竜と時をぬすむ少女」。3DS で出ていた「ファンタジーライフ」「ファンタジーライフ LINK!」の続編。
が、2 回も入場待ちをやったこともあって、試遊台に着いた時には 120 分待ちの表示だった。諦めて待機列の外から遠目で画面を見た。会話の文字は読めなかったけど、採掘をやってる様子が見られたのでよしとすることにした。3DS でも採掘師メインだったので。
セガ・アトラス
次に目に入った大きいブースはセガ。
「龍が如く」の新作情報がモニターに映し出されていて、大勢の来場者が画面を見上げていた。シリーズ未プレイなので「なんかすごそうだな」と思いつつ通り過ぎたけど。
すぐ隣には子会社であるアトラスのブース。近くをモルガナの着ぐるみが通って、来場者がざわついていたりした。
この写真の画面に映っているのは「ユニコーンオーバーロード」というシミュレーションゲームのようだ。ぱっと見でなんかファイアーエムブレムみたいな懐かしい雰囲気だなと思った。ファイアーエムブレムやったことないけど。後でインタビュー記事を見たところ、実際スーファミ時代のシミュレーションゲームをイメージして開発されているそうなので、僕は開発者の目論見通りの印象を抱いたことになる。
スクウェア・エニックス
スクエニブースは、FF7 REBIRTH がモニターに映し出されていて、写真を撮っている人がたくさんいた。
奥にイベントステージも。通りがかった来場者が立ち止まるのを避けるために黒いカーテンで囲われていたけど、横を通り過ぎながらちらりと中を見たら、松澤千晶さんと野田クリスタルさんが見えて、野村哲也さんの声が聞こえた。なんだこの組み合わせと思ったけど、後で調べてみたところ、ちょうど FF7 REBIRTH に関するステージイベントをやっていたようだ。
バンダイナムコ・エンターテインメント
ゲームに登場するメカの実物大模型が印象的だったのが、バンダイナムコ・エンターテインメントのブース。
最初に気付いたのが、鳥山明先生の漫画からゲーム化された「SAND LAND」。
すぐ隣に「SYNDUALITY Echo of Ada」のメカも。知らなかったんだけど、メディアミックス作品で、アニメもあるらしい。
505 Games
知らなかったメーカーで、気になったものもひとつ。505 Games は、イタリアのパブリッシャーらしい。
「NIVALIS」はサイバーパンク世界を舞台にしたライフシムを謳っているそうで。サイバーパンクでおなじみの怪しげな日本語看板が気になった。
4gamer
X68000 Z のブースがあって、隣を見たらゲーム関連ニュースサイトの 4gamer もブースを出していた。
コラムを連載されているプロレスの男色ディーノ選手が、来場者の写真撮影に応じたり握手したりしていた。コラムは読んだことあるけど、動いているご本人を初めて見た。めちゃくちゃ快活だった。学園漫画に出てくるサッカー部のキャプテンで性格がいいやつ、みたいな感じだった。体力と気力がすごい。
余談だけど、他に目にした有名人として、お笑い芸人のゴー☆ジャスさんを移動中に見かけた。
最初は背中だけ見えて、なんか海賊みたいな衣装で、肩に鳥が乗っている……まさか? と思っていた。
そしたら、予定が変わったのか、突然振り向いて道を戻り始められたので、真正面からばっちり見えた。顔が見えたのと同時に、手に地球儀を持っているのがわかり、「わ! 本物!」と驚くことになった。
さらばゲームショウの光
ホール内はほぼ全域が混雑していて、外国の人もあちこちにいたし、親子連れもちらほら見かけた。
開催初日は空調が上手くいっておらずめちゃくちゃ暑かったらしいけど、僕が行った土曜日はほどほどだった。といっても、上に来ていた薄い上着を脱いで T シャツ 1 枚になったくらいには熱が充満していた。
TGS 2023 に行った前日の夜、僕は電車移動中に小田急線がトラブルで止まり、何駅分か歩いて夜中に自宅にたどり着いた。その翌日にまたいくつかの路線を乗り継いで幕張まで行き、会場を歩き回ったので、だいぶ疲れた。
最終的に、腰が辛くなってきて、16 時半少し前に会場を後にした。立ち仕事のバイトとかやったことがないので、立って歩いてるだけで腰が痛くなるというのは、初めての体験だった。
結局、新情報を楽しむためのイベントに行ったはずなのに、試遊もできず、ステージイベントもろくに観ないまま帰ってきてしまった。
次回以降は、またオンライン参加でいいかな。まあ、一度は行ってみてよかった。