あどばんすとだぶりゅぜろすりーかった

発売直後の週末に購入。
以前、CLIELinux Zaurus を使ってたけど、結局使わなくなった。ついでにいうと、以前、仕事で Pocket PC に触れたことがあり、もう見たくもないと思っていた。
でも、最近は携帯電話も代わり映えしない機種ばかりだし、ちびメカフェチの僕としては、いい加減欲求不満が溜まっていた。いわゆる TP 300% というやつだ。
仕事で使ってから数年経ってるから、熟成されて使いやすくなってるかもしれないとも思った。いわゆるマカ漬けの壷というやつだ。
……まぁ、実際買ってみたら、うん。ね。

びじゅあるすたじおもかってみた

せっかく買ったことだし、何かアプリとか作りたいな、と思って調べてみると、びっくりするくらい情報がない。とくに、セルフ開発についての情報が。
この場合、セルフ開発ってのは、実機上のインタプリタコンパイラでプログラム開発することを指す。オンボード開発ともいう。逆に、別の PC とかでコンパイルしてから実機に持っていくやり方もあって、こちらはクロス開発という。
Windows Mobile の場合、PC 上の Visual Studio でクロス開発するのが「純正」ってことになっているせいか、セルフ開発はあまり盛り上がっていない。
比較のために書くと、「純正」の方法がない上にユーザがプログラマー寄りだった Linux Zaurus では、クロス開発環境を整えるのこそ面倒だったけど、セルフ開発用のコンパイル環境が早くからネットで出回っていた。Palm の場合は、ユーザ層がまた違っていたことと、ファイルシステムが独自で既存のツールが流用しづらかったこともあって、Palm 専用の BASIC バリアント、みたいなセルフ開発環境がいくつかあった。
そうやって考えると、Windows Mobile の開発者ってのは、「有償の IDE を使うのが当たり前」というスタイルの、いわゆる Windows 系開発者が多いんじゃないかと思う。イメージだけど。
そんなわけで、郷に入っては郷に従う。毒食わば皿まで。VS2005 を買ってみた。
パッケージを開けて本体やら MSDN Library やらのディスクを眺めてたら、昔 VB5 とか VC6 買った頃を思い出した。学生でお金持ってなかったから、商用の開発環境ってのにすごく憧れてたものじゃよ。狭い世界しか見えてなかったんじゃなぁ。今もあんまかわんないけどさ。
んで、VS2005 本体に MSDN、あと Service Pack やら WM6 SDK やら入れて、ちっこい exe を作ってみた。エミュレータでも実機でも簡単に動かせた。
でも、そもそも「これ使ってあんなアプリ作りたいな」と思っていた WebBrowser クラスの ObjectForScripting プロパティは、.NET Compact Framework では未対応なことに気付いた。ショック。