リモートアシスタンスの使い方

Windows XP などで使える「リモートアシスタンス」の使い方。

招待する

まずは、アシストを受ける側が、「招待状」ファイルを発行する。ローカルに作成するほか、メールやメッセンジャー経由でも送信できる。
招待状の発行は、[スタート] メニューから [リモート アシスタンス] を選べばいい。画面が開くので、招待方法や、招待状の有効期限を設定する。

招待を受ける

アシストする側は、招待状を受け取って開く必要がある。ファイルとして受け取った場合なら、エクスプローラなどから開けばいい。
アシストされる側の PC にダイアログが出るので、許可を出せば、アシストする側の PC に、アシストされる側の画面が表示される。

操作をアシストする

接続した直後は、「画面表示のみ」となっている。つまり、アシストする側が、操作を代行することはできない。操作を代行するには、リモート アシスタンスの画面から「制御」を選ぶ。すると再びアシストされる側に ダイアログが表示され、許可を出せば、操作代行も OK となる。
ただしこの状態では、アシスト側がかなり自由に操作することができるので、逆に注意が必要かもしれない。また、マウスやキーボードの取り合いをすると、操作ミスで大変なことになるかもしれない。

切断する

アシストが終了した後は、どちらの側からも切断することができる。

押しかける

招待を受けずに押しかけることもできるらしい (これは未調査)。

操作のアシストができない場合の対処方法

多そうな例として、Windows ファイアウォールを設定していると、接続に失敗することがある。
招待ができない場合は、システムのプロパティで許可していないか確認するとよさそう。

  1. [マイ コンピュータ] を右クリックして [プロパティ] を選ぶ。
  2. [リモート] タブの [リモート アシスタンス] グループにある [このコンピュータからリモート アシスタンスの招待を送信することを許可する] のチェックを入れる。

また、グループポリシーの設定によっては、アシスト側から接続や「制御」を選ぶことができない。この場合は以下の手順で設定を変更することができる。

  1. [スタート] メニューから [ファイル名を指定して実行] を選び、gpedit.msc と入力する。
  2. [グループ ポリシー] が開いたら、[コンピュータの構成]→[管理用テンプレート]→[システム]→[リモート アシスタンス] を選択。
  3. 招待した時の設定を変えたい場合は、[要請されたリモート アシスタンス] をダブルクリック。招待せずに押しかけられた時の設定を変えたい場合は、[リモート アシスタンスを提供する] をダブルクリック。
  4. プロパティダイアログが開いたら、[有効] または [無効] を選択する。また、その下の [このコンピュータのリモート制御を許可する] を変更することで、マウスやキーボードの操作を許可するかが設定できる。

いきなり切断される場合の原因

アシスト中に、いきなり切断される場合があるらしい。Microsoft のサポート技術情報によると、

などの操作をすると、切断されてしまうようだ。

個人的な感想

Windows XP に最初から載っているアプリケーションであり、性能も十分。必要な場面ではそれなりに便利だと思う。サーバマシンなどのキーボードレス環境へ接続するのにも使えそうだ。
ただし、気軽に使える割に、「制御」を許可した場合、アシストする側に与える自由度がかなり高い。Ctrl+Alt+Delete などを使っても接続したままなので、何かあったときに「追い出す」には、ネットワークケーブルを引っこ抜かないといけないかも。