ついにきちゃった、Eolas 特許対策 (Part 2)

以前の日記で書いた、IE における ActiveX の挙動変更。

www.toyfish.blog


前回は Microsoft Update の「追加選択」カテゴリにて公開されていたパッチが、今月の月例アップデートでは、「優先度の高い更新プログラム」に含まれるようになった。
具体的には、「Windows XPInternet Explorer の累積的なセキュリティ更新プログラム (KB912812)」の中に、上記の挙動変更パッチ (912945) が含まれるかたちになっている。したがって、普通にアップデートを実施すると、挙動変更も適用されることになる。

Internet Explorer 用の累積的なセキュリティ更新プログラム (912812) (MS06-013)
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/MS06-013.mspx
[]MS06-013
Internet Explorer の累積セキュリティ更新プログラム[]:http://support.microsoft.com/kb/912812

ただし、これを「一時的に元の挙動に戻す」ためのパッチが、別途公開されている。

917425 - Internet Explorer ActiveX compatibility patch for Mshtml.dll
http://support.microsoft.com/kb/917425

つまり、912812 を適用して挙動が変わったあと、917425 を適用すると元の挙動に戻る。……のだが、6 月の月例アップデートで、917425 を無効にするパッチが公開される予定になっている。このため、917425 で挙動を元に戻せるのは 6 月までということになる (もちろん、6 月のアップデートを適用しなければ 917425 は引き続き有効だが、それをいうなら 912812 (912945) を適用しなければ同じことだ)。
今回 917425 が公開されたのは、結局、開発者や企業の側で準備が間に合わないので 2 ヶ月だけ執行猶予、ということらしい。つまり、6 月までに準備できなければ「弾幕薄いよ! 何やってんの!」とののしられても仕方がない、ということだ。うはー。

[追記] よくみたら、917425 は Windows 2000 には提供されていない。したがって、どうしても元に戻そうと思ったら 912812 をアンインストールしなければならない。