HBO: 次の段階へ

ホーリービーストのクローズド β2、ついに 3 日目。

課金方法

現段階では、ホーリービースト正式版はアイテム課金制になる予定らしい。ということでクローズド β2 では、アイテム購入のテストが行われている。ステータス強化用の消耗アイテム、「泥棒のフロシキ」などのちょっと変わった装備品が販売されていて、テスト中は 0 円で「購入」できるようになっている。
個人的に注目したのは、PC の外見を変えるアイテム。最初のキャラクター作成時には、髪型や性別など一部でしかカスタマイズできず、クローズド β1 の開始時にはネット上でガッカリした声も聞かれた。それが、有料販売になることが確定したわけだ。
以前あるサイトで、Yahoo! アバターなどのアバターサービスが中学生くらいのユーザに受けている、という記事があった。低年齢であるにも関わらず、数千円をつぎ込んで自分のアバターをカスタマイズしている人が相当数いるらしい。そういう状況で、低年齢向け MMORPGアイテム課金制にするのは、商業的には大正解、ということになるだろう。単純に敷居を低くするという以上に。元々、一人当たりの支払い額で見ると、月額や日数課金よりもアイテム課金の方が高くなる傾向があるらしいし、ユーザ数をそれほど大きく見込めないであろうホーリービーストでは、アイテム課金以外の選択は非現実、と言ってもいい。ガマニア全体で見ても、アイテム課金に慣れたユーザを大量生産する、という役割がホーリービーストにはあるんだろうし。
……が、思いっきり主観で言うと、やっぱり月額課金にしてほしかったなぁ。これなら親も安心、みたいな。もっと言えば、お試しプレイ期間を 10 日くらい設けておくと、子どもがオートで親を説得してくれそうな気がするんだけど。「牛さんとか虎さんになれて、みんなで遊べるんだよ! ケンちゃんもミカちゃんもやってるし!」とかさ。
ちなみに、初期作成状態のキャラが Lv8〜10 くらいのときは、例えばこんな感じの外見になる。龍の治療師なので、布系の装備。武器は個人的な好みで木製の槍である。


本国が台湾ということで、中国系のデザイン。以前ジャンプで連載されていた『封神演戯』に近く、装備品のフォルムがいい具合にデフォルメされたものになっている。背中の布地が垂れていて、歩くとひらひらするあたりも、遠目で見てもシルエットがわかりやすい。Lv5 くらいで手に入る胴装備が青系の色彩だったので、緑系に変わったのが新鮮で楽しかった。

初心者にもオススメ、かな?

昨日の日記では、戦闘が地味だと書いた。今日のプレイでは、その先を少しだけ見ることができた。
まず、Lv8 以降でスキルを覚えられるようになり、戦闘中の操作が増えた。僕がプレイした治療師の場合、獣形態では魔法系スキルが使えないんだけど、Lv10 では種族ごとに獣形態時専用の攻撃スキルが用意されていて、獣と人間を行き来しながら戦うようになった。魔法は立ち止まって詠唱しなければいけないが、変身は移動しながらでもできて、軽快な印象を受ける。昔ビーストウォーズって CG アニメがあったのを思い出した。
また、Lv10 くらいからは、ソロでも 2 つめのフィールドで Lv 上げができるようになる。ここでアクティブなモンスターが登場し、それまでに比べてスリルのある戦闘ができるようになった。アクティブではないけど攻撃力が異様に強い敵というのも用意されていて、「もっと強くなれば、あれ倒せるのかな?」と思わせられる。
ここまでの流れを見ると、他と比べて特に優れているというわけではないものの、MMORPG 初心者にも十分対応できるフィールドデザインにはなっているようだ。
今日のプレイでは、最終的に Lv12 まで上げて、見方単体回復スキルと、獣形態用攻撃スキルの、それぞれ 2 段階目を習得することができた。

上の SS は、ログアウト直前、気がついたら周りが虎に囲まれていて、あまりのかわいさに隠し撮りしたもの。Lv が上がった割りに装備が変わっていないように見えるが、実は、武器と靴以外は、外観の同じ上級装備 (Lv12 以上で装備可能になる、アイテム名に★印がついたもの) に変更している。ついでで、帽子とマフラーが増えている。
クローズド β2 は 1 週間の予定とされている。平日はプレイできなさそうなので、残念ながら今回はこれで終了。全体として、がしがし進めたい熟練ネットゲーマーには物足りないかもしれないが、謳い文句通りの低年齢プレイヤーには十分楽しめそう、という印象だった。パワープレイに疲れた他 MMORPG プレイヤーにもいいと思う。
テスト終了時にはキャラクターデータは削除されるとのことで、最初は「ふーん」としか思っていなかったが、終えた今となってはちょっと残念な気がしている。スキルも増えて楽しくなってきたとこなのに、と。
次フェイズ以降のテスト、さらには正式サービスでもできればプレイしたいと思っているが、4Gamer のインタビューでも触れられている「マゾくないゲーム」という点は、意外と重要なんじゃないかと思っている。低年齢層を狙うならなおのこと、

「あら、今日はミカちゃんと部隊組まないの?」
「うん……龍の治療師はいらないって言われたから……」

とか

「いつまでやってるの! 宿題まだでしょ!!」
「だって、今みんなでダンジョン攻略してるんだもん! ボス倒すまではやらないと!」
「どれくらいで終わるのよ!」
「いま半分くらいまで来たから……あと 1 時間くらいかなぁ」

とかっていう会話がされないようなゲームであってほしい。熟練ネットゲーマーにはやりがいがないくらいでいいと思う。そういう人の受け口は、ガマニアにはすでにあるわけだし。ゆったりカジュアルプレイできる雰囲気が定着すれば、自然と他の年齢層のユーザも集まってくると思うので。