HBO: 急いでやるゲームではない

ホーリービーストのクローズド β2、2 日目。

人間になる

Lv3 以上で受けられるクエスト「成獣の試練」をクリアすると、獣から人間の形態へと変身できるようになる。初回ログインすると、すぐ近くに初心者用の案内人 NPC がいるが、「成獣の試練」はこの NPC から受けられる。また、Lv3 以上でフィールドから街に戻ってくると、クエストを受けるようにというお知らせメッセージが表示される。この辺のプロセスをちゃんと通過していれば、戦闘を始めてから 1〜2 時間でクリアできるだろう。
が、僕の場合は、クエストを受けたのは Lv5 くらいだった。案内人 NPC と話すときに選択肢がいくつか表示されるが、すべて選択せずにそこから離れてしまったのがひとつ。そして、自然回復の早いこのゲームでは、Lv 上げの途中にフィールドから街に戻る必要性が少なく、通知メッセージを見ることもなかった。
MMORPG に慣れている人であれば、こういった特殊な成長がクエストクリアで得られるというのは、「常識」になっているだろう。でも、低年齢の初心者ユーザにとっては、そうじゃないだろう。なので、個人的には、Lv3 になった時点でお知らせメッセージを表示するくらい親切でもいいんじゃないかと思う。


メッセージの日本語化

昨日も書いたけど、メッセージの翻訳状況は芳しくない。NPC のセリフやアイテム・能力の説明などが、機械翻訳のレベルにとどまっている。開発中であることを考えると仕方がないが、もう少し注意を向けてもいいのではないか、という部分もある。
クローズド β2 では、最初の街からフィールドに出ると、「日本テスト大使・アイ」という NPC がいる。日本語版のテスターに対して挨拶する NPC で、内容からすると台湾の開発スタッフがわざわざ追加したものだろう。日本版サービスでは、ユーザと直接対話するのは日本の運営スタッフだけになっている。その中で、台湾の開発スタッフがあえて出てきて感謝の言葉を述べている NPC。そういう特別なキャラクターなのに、セリフはやっぱり機械翻訳レベル。これはちょっとスルーしすぎだと思う。

この NPC からは、クエストを 1 つ受けることができる。報酬は「玄人」と書かれた旗で、背負うとステータスが若干アップする。なんで「玄人」なのかは、NPC のセリフを読むとわかる。

敵の配置

昨日に引き続き、敵の数が不足した状況。とは言っても、実は出現頻度自体は比較的高く設定されているようで、いるところにはいる。

しかし、特定の Lv の敵が、比較的狭い範囲にしか配置されていないようだ。このため、同じ Lv 帯のプレイヤーがその場所に集中し、敵の数はどんどん減ってしまうことになる。β2 開始直後でプレイヤーの Lv 分布に偏りがあるのは原因のひとつだけど、この感じだと、オープンβや正式版への移行時にも同じ不満が出てくるだろう。また、いつか Lv キャップ近辺のプレイヤーが増えた時も同様だ。
街を出て最初のフィールドに限って言うと、このエリアにはアクティブなモンスターがまったくいない。ということは、各モンスターの生息範囲を、もう少し広げてもいいんじゃないかなぁ。
ところで、敵が枯れるということは、やや遠い位置に敵が出現した際、周囲のプレイヤーがこぞって駆け寄るために「その気はなかったのに横取りしたような感じになってしまった」という状況も起こりがち。人によっては、敵が見えても二の足を踏むようになってしまう。そのために、敵を狩りたいと思っていても思うように狩れず、ストレスを生んでいるみたいだ。

戦闘

これも昨日書いたことだけど、序盤の戦闘はかなり地味。敵をダブルクリックして戦闘開始すると、後は勝敗が決まるまでやることがない。FF12ガンビット戦闘が嫌いだった人には、同じ理由で嫌われるかもしれない。
もっとも、ホーリービーストは低年齢向けを謳っていることを考えると、それほどひどい設計というわけでもなさそうな気がする。例えば、同級生と一緒に始めて、チャットしながら戦闘に慣れていく、というシチュエーション。この場合、現状くらいで丁度いいんじゃないだろうか。他の MMORPG から移動してきた人がソロで初めて「このゲーム、戦闘がつまらない! マゾい!」というのは、ちょっと待ってほしい、かもしれない。

スローライフならぬスロープレイを受け入れた上で見ると、序盤ということもあって、それなりに適度なユルさ。また、最初のフィールドでも、敵ごとの変化はわずかながらつけてあるようだ。例えば、Lv ひと桁も後半になると、敵が落とした宝箱からさらに敵が出てきたりする。どう見てもハム太郎だけど。