よくわからないので、会見の映像を見ながら文字起こししてみることにした。
とりあえず、冒頭のプレゼンで補償について説明しているところ (前後もちょっとだけ) と、一問一答で「一律の金銭的な補償は?」という質問をした人の部分だけ。
見直ししてないので、誤りとか抜けとかあるかもしれない。敬称略。
補償の内容について
下記映像の 17:57〜19:24 を見た。話のつながりを知りたいので、前後も 1 文くらいだけ。
- PlayStation®Network / Qriocity™への不正アクセスに関する説明会 1/3
- http://www.nicovideo.jp/watch/sm14320078
以下その内容。
- 平井
- ……また、海外などでは、個人情報保護サービス等の利用を、無料でお手伝いしたいというふうに考えております。
(プレゼンのページが切り替わって) この度、大変ご心配をおかけし、また、長期間に渡りまして、サービスをお楽しみ頂くことができなかった全世界のお客様に対して、お詫びと感謝の気持ちをこめて、様々なサービスオプションや、プレミアムコンテンツの、提供するサービスの準備も、あわせて進めております。
これには、「特定コンテンツの無料ダウンロード」、「定額制サービスパッケージ『PlayStation Plus』の 30 日間無料加入、および、現行会員様向けに 30 日の無料提供」、そして、「"Music Unlimited powered by Qriocity" の会員の皆様向けに、30 日間の無料提供」、えー、などが含まれておりますが、これ以外のサービスも順次追加していくほか、地域ごとに独自のサービスの提供を予定しております。
詳細は、Web サイトなどを通じて、お客様に、順次お知らせして参りたいと思います。
(プレゼンのページが切り替わって) 次に、ネットワークサービスの再開スケジュールについて、お話し申し上げます。
一律の金銭的補償は?
個人情報漏洩自体に対する補償はどう考えているのか、という一問一答の部分。下記映像から。
以下その内容。途中マイクが入ってなくて、記者の発言が聞き取れてないところがある。
- 司会
- えっと、お時間もだいぶ過ぎておりますので、あと、大変恐縮ですが、お二人様とさせて頂ければと思います。えっと、では、あのー、右側の列で手を挙げてらっしゃいます、いま三人手を挙げてらっしゃいますけど、一番後ろの方で手を挙げてらっしゃる方。
- 記者
- おそれいります、えー、フリーランスの瀬川と申します。
えー、2 つ質問があります。まず 1 つ目の方なんですけども、えー、今年の頭にですね、先ほどのルートキーのお話がありまして、その流出の問題がありまして、その後多くのプレステのゲームで強力なハッキングが行われて、不正プレイが横行しておりました。その際にはハッカーからの声明で、「完全にセキュリティはもう丸裸である」という指摘も各所で上がっておりました。えー、そこの改善のためにはプレステ 3 のセンドバック (?) などのですね、根本的な対応も必要であるという論調もあります。
えー、これだけの不正があって、さらに言えば、昨年にさかのぼれば、クレジットカードの不正チャージ事件も PSN では発生していて、それは PSN で発表もされていたはずです。
えー、そういった根本的な手を打たないで、えー、ファームウェアは書き換えてますけども、えー、さんざんその上にハッキングを繰り返されている現状であると認識しているはずです。そこまで根本的にやらないで、果たして PS3 は、安全な PSN というかたちで復帰ができるんでしょうか。これが 1 つ目です。 - 平井
- えーとですね、あのー、様々な、あの、不正プレイですとか、色んな事件といいますか、案件といいますか、事象が起きてるということは、もう、報道でもされているとおりで、私たちも認識をさせて頂いております。で、あのー、これはですね、えー、まぁ、PlayStation 3 自体の本体の、これからの様々なセキュリティの機能、もしくは、その、保護レベルっていうのが、可能な限り、上げるということと、それからあとは、実際にですね、それが実際に接続しているネットワークの方の、えー、まぁ、セキュリティレベルを上げる、というこの 2 つのコンビネーションでですね、ユーザーの皆様に、なるべく、あのー、まぁ、楽しんで頂けて、安心して接続して頂けるようなシステムを、これからも提供していきたいと、いうふうには考えておりますけれども、えー、これはですね、ほんとにあの、システム側もそうですし、それからあと PlayStation 3 自体もそうなんですけども、これからもですね、様々なかたいで、えー、やはりあの、これの、システム上の不正プレイを可能にするものとか、いろんなですね、えー、まぁ本来想定されてないような使い方というもの、それもですね、あのー、例えば著作権を無視してしまうような使い方ということがですね、出てくる可能性というのは当然ございますので、えー、3 (スリー) の方もですね、なるべくそういったものを、えー、防止できるように、これからも努めて参りたいという風に考えております。
- 記者
- はい。もう 1 件が、顧客情報の件なんですけども、先ほどのお話ですとクレジットカード等で個別の被害が受けた場合の対応ということを仰っていたと思うんですが、えー、色んな例を見ますと、例えばエステティック会社がそれぞれの顧客に対して 3 万円ずつの補償を行っていたり、地方自治体がですね、1 万 5 千円ずつの、えー、住所・氏名等の個人情報流出に対して補償を行ったりしております。当然国内でも、海外でも、そういった補償の問題というのはこれから発生するはずですし、そちらに対して、すべての件に対してちゃんと対応しなければならないとは、私も思うんですけども、ソニーさんとしてはそれに対してどれだけの予算、もしくは規模、個々の支払額というものをいま考えてらっしゃるのかということ。
そしてさらに、先ほど「退会はない」と仰いましたけども、27 日までの規約ではですね、「退会は認めてません」というふうにホームページで言ってですね、これは個人情報保護法にも抵触しているかと思います。えー、でもそれを 28 日にこっそり書き換えて、「退会の希望があれば連絡してください」という内容に書き換えてらっしゃいました。そういった個人情報に対しての姿勢として、それは正当なんでしょうか。コメントをお願いします。 - 平井
- はい。えーとですね、まずはその、あのー、実際にクレジットカードを、の件でございますけども、こちらはですね、実際に、まだ、あのー、先程来、ご説明させて頂きましたけれども、情報が漏洩しているか、もしくは、していない、ということが、確定できていない段階でございます。それが 1 点目。
2 点目に、現段階では、私どもの方にですね、実際にクレジットカードの不正使用があったというふうな事実がですね、まだ出ていないという、この 2 点目。
ということを考えまして、現在はですね、先程申し上げたような、その個人情報、もしくはクレジットカードの情報をですね、お客様の基本的な情報を、どういうふうに保護するかという施策を講じている、ということと、それからですね、これはもう、仮定の話になってしまうんですけども、実際問題、これからどのような形で、仮にですね、個人的な被害が出た場合につきましては、もうこれはほんとに、あのー、いろんなケースがある「かも」しれませんけども、個別に対応させて頂くと、ということでございます。 - 記者
- (喋るが途中までマイクが入っていない)
- 平井
- はい、あの、ちょっと最初のところが聞き取れなかったです。ごめんなさい。
- 記者
- えーと、カード情報の問題じゃないんですね。住所・氏名・年齢・生年月日・パスワード・メールアドレス、そういった個人の重要情報が、漏れているということに対して、精神的苦痛も含めて、相応の賠償というものが、判例では数出てるわけですよ。「クレジットカード悪用されたらどうします」ではなくて、それだけお客さんも心配になっていますし、個人的には私もクレジットカード流れてるかもしれない人間の一人ですから、いますぐにでも退会、データを削ってほしい、そういう気持ちになってる方もいらっしゃると思うんです。
- 平井
- はい。
- 記者
- それに対してちゃんと言葉を出してください。
- 平井
- はい、その退会につきましては、今までのですね、通常の利用規約の中では、これはこういった件ではない通常の場合ですね、におきましては、退会をされるお客様に対して一定の取り扱い、つまり、それはウォレットにお金がチャージしてあった場合は、それは使い切って頂くということで案内をさせて頂いておったんですけども、今回の件に関しましては、例えばですね、PlayStation Network 上で、ウォレットにチャージしてある金額があるんですが、今すぐ退会したいと、もしくはネットワーク上でこれからは遊ばないというお客様がいらっしゃる場合には、これはシステム上ですぐ refund するという機構はございませんが、それに対してどのようなかたちでお客様にウォレットのチャージ金額を refund するかということは、これはあわせて正しく検討させて頂いているところでございます。
- 記者
- (喋るがマイクが入っていない)
- 平井
- はい、えーとですね、あのー、その個人情報につきましては、これもですね、私たちの方で、個人情報の漏洩の可能性につきまして、実際にお客様の方で、様々なご迷惑と、ご心配をおかけしてしまったことに対してはですね、大変申し訳なく、いうふうに思っております。で、実際にですね、それが、それがもとに、様々な被害が出てしまった場合につきましては、こちらのソニーとしましても、対処させて頂きたいというふうに考えております。
- 記者
- (喋るがマイクが入っていない)
- 平井
- 私の認識している範囲では、現在の段階では被害の報告は、受けて、おりま、せん。
- 司会
- はい、それでは最後、手を挙げてらっしゃる方。
感想
書き起こしって大変だ。最初の方は「えー」とかも文字にしてたけど、途中から面倒になって省いてしまった。
内容的には、個人情報漏洩については被害が出た場合のみ対処、という理解でよさそうかな。
あんま嬉しくないなぁ。というのは、今後他で情報漏洩が起きた場合に、「ソニーさんと同じです^^v」みたいな感じで、第三者に悪用されるまで補償しなくていいことになってしまいそうなので。他でもカードを使ってる場合、「他で悪用された可能性がないことを証明しろ」ということになりそうだけど、それは悪魔の証明ってやつだから、外部からの攻撃があってもほとんど補償しなくていいことになり、結局ノーガード戦法でも企業側は問題ないことになってしまう。
とりあえず、「サービス停止と情報漏洩の補償は別で考えている」という部分の映像をまだ見てないので、後日また探してみようと思う。