環境によって、ファイル一覧の部分日本語文字が化ける (豆腐になる) ことがあるようだ。ちゃんと調べてないけど、ざっと書いてみる。
手元のマシンは Win2K SP4 で、画面のデザイン設定はデフォルトの「Windows スタンダード」になっている。この設定では、ウィンドウタイトルバーなどのフォントは、"Tahoma" になっている。そもそも Tahoma には日本語文字が入っていないのだが、Windows の Font Link という機能により、Tahoma に含まれていない文字は "ＭＳ Ｐゴシック" で探してくれるため、日本語環境でも "Tahoma" の設定で問題ない 。
- Y's Memo - Font Link 機能を使用する
- http://apollo.u-gakugei.ac.jp/~yoshiki/chalow/2004-02-22.html#2004-02-22-7
ところが、自前で GUI を描画しているアプリの場合、Font Link に対応していないことがある。すると、デザイン設定で指定された "Tahoma" は使うが、そこに含まれていない日本語文字は表示できない、ということになる。
Java 2 の Swing コンポーネントも、自前で GUI を描画している。Windows Look and Feel を使用している場合、Windows のデザイン設定から情報を取得しながら、できるだけネイティブアプリに似せるようになっているわけだ。ところが、Font Link はサポートしていないので、やはり日本語文字が表示できない---ということが、BugParade に報告されている。
- 4699944 - Labels won't display Japanese characters in Windows LookAndFeel
- http://bugs.sun.com/bugdatabase/view_bug.do?bug_id=4699944
- 4615396 - chinese text cann't show when select 'WindowsLookAndFeel'
- http://bugs.sun.com/bugdatabase/view_bug.do?bug_id=4615396
BugParade では Hopper (1.4.1) で修正された、となっている。1.4.1 で試してないのだが、5.0 での FileChooserDemo を見る限りだと、「JLabel などほとんどのコンポーネントには修正が入っているが、一部に未修正が残っているって感じみたい。
とはいっても、ダイアログの中でもファイル一覧のとこだけなので、未修正になってるのが Java 2 API の部分なのか、FileChooserDemo で作りこんだ部分なのかはわからないが。
