PSVR 購入

Rez Infinite がいいねと僕が言ったから、8 月 19 日は PSVR 記念日。


たまたま寄った川崎のビックカメラで、抽選もなく普通に売っていたので、ウキウキしながら買って帰った。
去年 PSVR の発売日に Rez Infinite のダウンロード購入だけは済ませていて、Area 1 だけ遊んだ後、「後は PSVR が手に入ってからやろう」と思ってお預けにしていた。
あんまり真面目に再販タイミングの情報とか追っていなかったので、「1 年かけて念願叶った」と言うと言い過ぎだけど、実現に至って嬉しいことには変わりない。

どんなにっいいことだーって間ーがー悪いとねっ

僕が過去に VR に触れたのは、2 回。

1 回目は小学生の時で、どこだったかの大手建築会社が VR についての子ども向け講習会みたいなのをやっていて、それに応募した。が、当日がっつり遅刻して、現地に着いたのは他の参加者がみんな帰った後だった。当然そのまま追い返されても当たり前だったんだけど、担当のお姉さんが、講習の最後に予定されていた VR 体験だけならと、僕に HMD を着けてくれたのだった。3DCG で再現された住宅を VR で見たり、そのまま視点を上に持って行って、空から景色を見下ろしたりさせてくれた。
が、遅刻の罪悪感から抜け出せていなかったのと、わざわざマンツーマンで対応してもらっているという申し訳なさと、HMD の調整がうまくいっていなかったのかそれほど立体感が感じられなかったのとで、いまいちのびのびと VR を楽しむことができず、なんかほぼノーリアクションで帰ってきてしまった気がする。あの時のお姉さん、ごめんなさい。

次に VR に触れたのは、確か去年だったと思うけど、これも川崎の、ヨドバシカメラ店頭に置いてあった Samsung の Gear VR を試した時。解像度はかなり荒かったんだけど、それなりに立体感を感じられて、「へー ! よくできてんなー」と思って帰ってきた。僕は去年 Galaxy S7 edge を買ったんだけど、しばらく後に「いま Galaxy S7 edge を買うと、Gear VR がついてくる」というキャンペーンを見かけて、内心歯ぎしりした。歯医者からの帰り道だったので、実際に歯ぎしりするのはやめておいたけど。

そんなわけで、やっと今回、自分の手元に VR がやって来たわけだ。

そーれがきーみのタイミングー

今回、実はタイミングとしては、よくない。

Rez Infinite は PC 版が出たところだし、先月から Oculus Rift がセールをやっていたので、人によっては今頃そっちで高解像度の Rez Infinite を楽しんでいるはず。
しかしうちには Oculus Rift を快適に楽しめるような PC がない。もしかしたら無理して動かすことはできるかもしれないけど、VR の場合、fps が下がると酔いやすくなることが知られているそうなので、普通の PC ゲーム以上にスペックは重要だ。

というわけで、無理せず PSVR

なんてーふしぎなーちからーあーあー

Rez Infinite を実際にプレイした感想としては、予想通りもしくは予想以上に素晴らしかった。
Area 1 から順にやったんだけど、「お前、本当はこんな姿だったのか」という、軽いカルチャーショックめいたものがあった。VR でプレイすると、視界が広がっているせいもあって敵が今までよりも大きく迫力を持って映し出されていた。
ネットワークオープニングを撃って次に進む時のワープ演出が、自分の周囲全体で起こっている時の感覚もこれまで四角い画面の中に起きていた時とは全く違う。
後ろをいつでも横や後ろを向けるというのも、かなりよい。Rez はレールシューティングで、カメラの向きは基本的には自動で動くので、逆に自分で自由に動かすことはできなかった。今回の VR モードでもカメラの制御はあるんだけど、いつでも好きな方を向いていい。ボス戦では振り向かないと攻撃できない場面もあって、特に Area 4 の Uranus を振り向きながら撃ってる時は、楽しくて仕方がなかったんだけど、それ以前に、背景が後ろに流れていき、やがて後方の闇に消えていくのを目で追うと、僕はいま仮想空間を飛んでいるんだという実感が得られてよかった。映画館で観る 3D 対応の映画も、そういえば前を見続けていないといけないのが現状だけど、振り向けるようになると今とはまったく別物になるんだろうな。
途中まで気付いてなかったけど、コントローラだけでなくヘッドトラッキングでも照準を動かせるようになっていて、プレイはかなりやりやすい。さらに、VR のデフォルト設定だと難易度が低めになるらしく、おかげで Area 5 まで 1 回で、しかもほぼノーダメで行けた。Rez には、各エリアの敵撃墜率によってボスの難易度が変わるというシステムがあって、僕はいつも 1 段階目の Mega か 2 段階目の Giga になるんだけど、今回はだいたい 3 段階目の Tera だった。

その後はお待ちかねの Area X。今回新たに追加されたステージで、ここだけレールがない。つまり自分で操作して移動することができる。去年の発売時にあちこちで大絶賛されていて、実際素晴らしかったんだけど、僕はどうも大絶賛されているのを見るとハードルを上げてしまうタイプのようで、そういうの見ずにプレイした方がよかったっぽい。
ただし、実際素晴らしかったのは確か。でっかい魚っぽいやつが好きだ。大きい敵と戦ってる感じがすごい。
あと、ハードルが上がっていたにも関わらず、最後のボスのところで何だか妙な感情が湧いていた。宗教画を見て感動する人の気持ちがちょっと理解できた気がする。VR を使って人に恋をさせることって可能なんじゃないかとも感じたので、将来的にアイドルとかが VR 使ってファン増やしたりしそうと思った。

まーわれまーわるっタイミングー

Rez Infinite 以外では、ネットで評判よさそうなやつを調べて、2 つ試した。
1 つ目は、無料の『『シン・ゴジラスペシャルデモコンテンツ for PlayStation VR』。炎上している街中をゴジラが蹂躙する。自分はそれを「倒れている人」視点で見るというもので、操作はできない。これはなかなか臨場感があって楽しめた。今年の 10 月で配信終了になってしまうらしいけど、もったいない。
もう 1 つは有料の『サマーレッスン:宮本ひかり セブンデイズルーム(基本ゲームパック)』。PSVR の発表初期からデモをやっていて評判が高かったと記憶している。女子高生の部屋に行って家庭教師をする話で、一応育成ゲームになっている。7 日間教えて模試でいい成績を取りましょう、という。ただし、メインは目の前に女子高生がいる感じだったり、仮想の部屋や喫茶店にいる感じを VR で楽しむことだろう。18 禁ではないので直接的な描写はないけど、女子高生の顔や胸が目の前にあったり、ストレッチのお手本を見せると称してこちらの股間近くに顔を持ってくるシーンがあったりで、男性プレイヤーをドキッとさせることに特化している。実際何度もドキッとしたので、チョロいものだ。ただ、何度もプレイする気にはならなかった。部屋にいる感覚や人がいる感覚がすごいのに、キャラクターが何度も同じ行動をするので、逆に違和感がすごい。VR不気味の谷現象と呼びたい。

PSVR 本体については、よくできているけど、HMD を装着した時の調整が意外と難しい。うまくできないと、ピンポケしたり立体感がちょっとおかしくなったりする。Rez で興奮しながらプレイしていたり、風呂上りにやっていたら、レンズがすぐ曇りがちなのも困ったところで、曇るとピンポケになるし、立体感も得られなくなるようだ。しょうがないので、定期的に外してレンズを拭くんだけど、その都度調整が必要になるのがやや大変。