ドクター・ストレンジ

※LINE BLOG に置いていた過去記事 (2017/01/30) を、同サービス終了のため引っ越し。

2017/01/29、映画館の MX4D で鑑賞。

傲慢で頑固な天才外科医スティーブン・ストレンジが、事故で手にダメージを負い、繊細な手術ができなくなった。復帰のために手を尽くす中、ネパールのカトマンズで奇跡的な回復に至った男の話を聞いたストレンジは現地に向かい、魔術を使えるという女性「エンシェント・ワン」の修行を受けることに。

兄弟子たちと鍛錬を続けたストレンジは、魔術師としての才能を開花させていく。そんな中、エンシェント・ワンから魔導書のページを盗んだカエシリウスらの一派から拠点が襲撃を受ける。未熟ながら魔術を駆使し、ニューヨークの拠点で撃退に成功するストレンジ。しかし、敵との戦いの中で、エンシェント・ワンは命を落としてしまう。

しかし最後の拠点がある香港を狙い、カエシリウスが再度来襲。ストレンジは、残った兄弟子たちと共に、カエシリウス、そしてその背後にいるダーク・ディメンションのドルマムゥとの戦いに挑むのだった。

久しぶりに 3D 映画を観たけど、前回の実写版トランスフォーマー 3 作目から数年経っているからか、かなり観やすくなっていて驚いた。ただし画面は特に広くなく、視野の中にスクリーンの枠がある感じというか、ゴーグルを挟んで観ているような見え方だった。後で調べたところ、今まで 3D 映画を観ていた IMAX だと画面の横幅を広く取っているらしい。あんまり気にしてなかったけど、なるほど広いほうがよさげ。

初体験の MX4D は、ちょっとまだ発展途上かなと感じた。例えば冒頭、カエシリウスが魔導書のページを持ち去るためにベリっと剥がすシーンで、軽く振動が来たんだけど、目の前でページが破れるときの演出なのに臀部に振動が来るというのはなんか変だ。全般的に「今その演出は違うのでは?」というのが続いた印象で、集中しづらかった。座席が動くのはアリだけど、他はなくてもよかったかも。たぶん次に何か観るときは 4D より IMAX 3D を探すと思う。

本作に話を戻すと、とにかく CG 凄かった。街の中で戦うときに、魔術を使って地形を変えながら相手を追い詰めるんだけど、地形の変わり具合が凄い。地面が盛り上がるとかってレベルじゃなくて、建物が組み木細工のわうに構造変わったり、地面がブルードラゴンのキューブ世界のように直角に折れ曲がったりして。言葉で説明しづらいけど、万華鏡みたいに壁や地面が周囲が変化していて、綺麗だしダイナミックでよかった。ちょっと感動した。これ、どういうプロセスを経て映像になったのかな。思いついた人から CG 作る人まで、どうやって伝えたのか気になる。「こう、各パーツがくるんくるんーってなる感じにしたいんだよね」「どういうことかさっぱりわかんないよ!」みたいにならなかったのか、なったけどなんとかしたのか……。

戦闘シーンは、そんな感じの都市部の他に、そんな感じの建物内部と、あとは周囲の時間を戻しつつ戦うのだった。最後のは、場所は普通のいかにも香港っぽい商店街なんだけど、一度敵に壊滅させられたのをストレンジが時間を逆に回して元に戻す。それが一瞬で直るんじゃなくて、数分かけて逆回しする中をストレンジたちが歩いていく。なので、全部実写に見えるけど、ふと見ると地面に倒れていた人が後ろ向きにすっ飛んで行って、車の運転席にスポッと戻ったりしている。全編を通して背景のかなりの部分が CG。

細かいところを見る余裕がなかったので、ソフト化されたあたりでもう一度見たい。NETFLIX に追加されてくれると一番いいんだけど。

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